並木路子または死者からのメッセージ
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作成日時 : 2008/08/08 12:47
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戦争を語りつぐ(早乙女勝元岩波新書)「りんごの唄」の並木路子にインタヴューしている。並木が渋谷でピアノバーを開いていて現役で活躍しているという話が載っている。写真ものっていていかにも現役の歌手という感じである。それなら行ってみようという気持ちになる。そこで、並木の現在をインターネット検索で調べてみると2001年に死去していた。生きているとばかり思っていたと人が実は亡くなっていたというのは珍しくないことであるが、喪失感が深い。1922年生まれなので、生きていたら86歳であった。並木は生前、戦争体験についてあまり語らなかったという。使命感をもって語っていくことの役割の重要性はみとめるが、苦労をかたらないスマートさもいい。
並木というと思いだすのが澤地久枝の文章である。並木の唄の明るさと並木の人生の暗さのアンバランスさについて書いている。そのアンバランスさが、言うに言われぬ生き残った人々の思いを代弁しているといったものだったと思う。
また、外交官杉原千畝の妻杉原幸子にインタヴューしている。
ビザを出したら後で捕まるかもしれない。私たち夫婦だけでなく、3人の小さな子も一緒だったので夜も眠れなかった。
杉原は訓令違反の問題で戦後外務省を辞め、貿易会社につとめて75歳まで仕事をした。
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